『住信SBI、顧客満足度で初の首位』で思うこと|市場意識の変化
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日本経済新聞社が全国の個人を対象に行った日経金融機関ランキングで、住信SBIネット銀行が初の首位に立ったとのこです(前回2位)。
2位は、前回圏外だった東京スター銀行、3位は、前回1位だったみずほ信託銀行です。
住信SBIが支持されたのは、残高や各種商品の利用に応じて、提携ATMの手数用が優遇、取引の際のスマホのセキュリティなどが支持されているとのことです。
私もたしかに個人で使う分にはネット銀行の方が使い勝手がいいです。
今は、時間を大切にするための本が売れるように、時間に対してとても敏感です。
家族に生活費を渡したいと思った時などでも、ATMに行って現金をおろして、現金を渡すということをするよりも、スマホで送金してしまった方が早いし、安全なので、手数料が優遇されるサービスがあれば使いたいというのも必然です。
日経新聞調べなので、偏りはあるのかもしれませんが、金融業界では、既に有人店舗のある銀行よりもネット上で使い勝手がいい方を支持する人が上回ったという象徴的な出来事だと思います。
このように多くの方が使う手続きは、システムが代替え出来れば、友人ではなく、無人で使い勝手が良ければOKということですね。
例えば、歩くから馬に乗る、馬から自転車、自転車からバイク、バイクから車、車から飛行機、のような目的地まで行く速度を上げるところに身を置くと技術革新でいずれは代替えをされてしまいます。
その手続きやサービスで常に最先端のものを創出し、先頭に立つという強い気持ち、技術、財力があれば競争でも戦えるのかもしれません。
技術革新の競争に飲み込まれないためには、上記の例で言えば目的地に早くいくということが理由ではなく、馬、自転車、バイク、車、飛行機などを趣味だったり、仕事の特性だったり、何か理由があって使う人に、システムでは代替えが出来ないような価値を提供出来る必要があるということだと思います。
その価値も消費者によってのなのか、時代によってなのかは、その場面によると思いますが、常に変わっていくものだと思います。
なので、マスがいかに使いやすい商品やサービスを届けるか、ニッチにいかに刺さる商品やサービスを届けるかということを再認識さえられる出来事でした。